食べ物と汽車が好きな人のための書評

名作の中の食べ物、作家が好きな食べ物と旅を追って、本の森を歩こう

中落合 中太郎
(C)Chutaro.Nakaochiai
愛より食い気―『すきっ腹のブルース』手塚治虫漫画全集『紙の砦』より
<大寒と治虫>
 大寒鉄郎はプロを目指す漫画青年だ。ときは終戦直後。占領軍がわがもの顔で闊歩し、敗戦国日本人は空腹を抱えて小さくなっていた。

米兵の撒くチョコレートやガムに子供だけでなく大人までが飛びついた。

そんなある日、黒人兵(当今は、アフリカ系アメリカ人兵って書かなきゃいかんらしいが歴史的表現として黒人と書かせてね)の似顔絵を書いてあげて仲良くなった。

黒人の美人画をプレゼントしたら米軍のミリ飯(携行食糧、レーションって奴だ)をくれた。チーズ、チョコ、ビスケット、日本人の大半がとても手に入れられないご馳走だ。米兵の中でも人種差別があった。

白人兵に黒人が殴られ、その殴り合いに大寒もまきこまれてしまう。
 そんなとき、美人記者の河村和子に出会う。大寒の漫画を見て、自社の編集長を紹介してくれた。

大寒は、四コマ漫画を連載することになった。2人はつきあうようになった。といってもおしゃれなレストランなどいけるわけがない。

闇市の屋台のラーメンを立ち食いする。屋台の主人の中国人の金さんは大寒の幸せを喜んだ。そして、北京料理をご馳走すると約束する。

 「米よこせ」のデモがあった。二人はその喧騒をバックにキスをかわす。そして、和子から家にさそわれる。

 その話を聞いて金さんは和子の家に行く日にご馳走するから、家に来るようにいう。
 まあ、そんなスジだ。大寒と治虫。手塚治虫氏の青年時代をモチーフにした作品なのだろう。
紙の砦 (手塚治虫漫画全集 (274))
紙の砦 (手塚治虫漫画全集 (274))
手塚 治虫
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| 中落合中太郎 | 手塚治虫 | 07:00 | comments(0) | - | pookmark |
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